金沢21世紀美術館で
杉本博司 歴史の歴史を観てきました。
杉本博司という名前を見聞きする度、初めて(海の)作品を目の当たりにしたとき、本当に長い時間その前から離れられなくなったことを思い出します。
今や知られるこの美術館の空間から9つの部屋を使い部屋ごとにそれぞれのテーマを明らかな形で表現し、かつ全てに対する想いや精神を具現化した完璧な成功を目の当たりにしました。
いわゆる杉本コレクションが一体どういうものなのかを他に表現する方法があるのなら知りたいと思うほどの圧倒的な美しさと説得力に満ちていました。
いっそこの美の充満の中で気を失っても良いなどと不埒なおもいの自身をよそに次ぎなる道に光を灯されるような導線に導かれ、ついには海の中で十一面観音と束の間で永遠のような対峙の最中に静かに静かに我にかえる、そんなことを美術館で体験してきました。
考古学、天文学、歴史学、医学、哲学…どの学問上においても秀逸品であるものたちが杉本博司氏の精神とまなざしによって新たにカテゴライズされ、秀逸品の美の面に相応しい光の当て方(アートという表現テクニック)が施されたこの事実、この展覧会は一度に多種多様な「美しきもの」を目の当たりにし、同時にこれらを実に美しいと感嘆することを解禁された歴史の1頁でした。
そして、私の尽きる事無い蒐集家へのあこがれは、室町時代の根来塗の経箱に古墳時代の胸打つほどの瑠璃色古代ガラス玉を入れた『瑠璃の浄土』と名付けた逸品を前にさらに高まり
果てしないものになったことも記念に書いておくことにします。
金沢21世紀美術館の庭の「雪つり」を施した枝垂れ梅
あまりの暖かさにほころんでいました
ニックネーム Gallery TAF at 19:02|
日記