2008年11月12日

愉しき依頼

京都の菓子師のたまごからある依頼が舞い込みました。

もしやアーティストになるのではという時期もあったこの菓子師のたまごは今や国内外の茶会や式典の菓子に携わり茶会では本式の点前をも経験するに至っています。

そのたまごは務めている菓子舗の協力を得て、来年1月に一人で自身の作品を発表することになり、私にそこで披露する菓子の『注文主』のひとりになるよう依頼がありました。
注文主の経験はあるものの、注文主を依頼されるのははじめて。
未来の一人前の菓子師のためによい注文主になれるのか重く愉しき依頼です。

季節の京菓子には例えば秋の空や紅葉にはっとする想いや冬の到来を告げるさまざまなことを表現するために図案化し写されています。総合芸術ともいえる茶会では消えものの菓子ゆえにその質や美しさを求められつづけ洗練されてきたことを現代の秋の景色の中にあって改めて感じます。
今やスタンダードな菓子の意匠のなかにもかつての注文主であった数寄者の好みが残されているとおもえば(思わずとも!)やっぱり菓子の注文主になることは重く愉しきことです。
数寄者のたまごにはほど遠いのですけれど。
ニックネーム Gallery TAF at 23:00| 日記

2008年10月25日

御礼、そして

彫刻家、宮崎豊治席主による茶会「眼下の庭ー掌の景色ー」を無事に終えることができました。
全5席約120名の方々とひとときをご一緒させていただきました。
当日、席入り下さいました方々、そしてこの茶会に際しましてご協力下さいました方々に心より御礼申し上げます。

尚、茶会の模様はいくつかの記録と取材により、後日ご覧いただける機会があろうかと思います。皆様にはまた、ご案内申し上げます。

宮崎豊治
田上賀世子(ギャラリータフ)


そして、勝手ながら、ギャラリータフは11月2日まで休ませていただきます。
ご迷惑おかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。
休み中のお問い合せはメールにて承ります。
ニックネーム Gallery TAF at 23:55| 日記

2008年10月07日

茶会「眼下の庭ー掌の景色ー

10月25日土曜日の明倫茶会にて彫刻家 宮崎豊治による茶会が催されます。

金沢の釜師、十三代宮崎寒雉の次男に生まれた宮崎豊治が『眼下の庭ー掌の景色』をテーマに茶会の席主を務めます。
寒雉釜「遠山』と自作の道具、彫刻作品そして、席主が是非にと依頼した美術家、陶芸家の作品を一服のお茶とともにお愉しみください。

待合は個展会場としてご自由に皆様にご高覧いただけます。

明倫茶会はお茶席初体験の方にもお気軽にご参加いただけます。
お申し込みと詳細は京都芸術センターへ。
ニックネーム Gallery TAF at 15:41| Tea ceremony、Tea party

2008年09月29日

自分の顔と他人の顔

『アジアとヨーロッパの肖像』と題した展覧会が明日から国立国際美術館で開催されます。
国立民族学博物館との同時開催という打ち出しが大きく出てるせいか、ポスターやチラシのデザインから展覧会のイメージが分かりにい感があったのですが、その中に『SELF and OTHER』の表記、更にPortraits Asia and Europeとありました。

アジアとヨーロッパ各々とそれぞれの視点から描かれた『肖像画』をみてみようという展覧会なのだなと、私なりに解釈、期待し内覧会へゆきました。

珍しくまずはキャプションのある箇所に気になる表記をみつけました。AA、AE、EA、EE…これはアジアからみたアジア、アジアからみたヨーロッパが描かれている作品であることを表していて、これは作品を鑑賞するのに面白い参考情報になりました。(この表記はカタログにもアリ)

ひとくちに肖像といっても様々で、一体この作品は今まで何度みたことかとおもうものも、肖像と括られてみるとまた違って新鮮ささえ感じたり、逆に肖像としてみると物足りないなと感じるものもあるのです。
もちろん、初めて目の当たりにする大好物!もいくつか並んでいたのです。そういうわけで予想以上にかなりおもしろがりながら鑑賞しているうちに、いあゆる美術館でみる展覧会とはちがった充実感があって、壮大な研究や分類の成果を美術館でみている気分もありました。ところで、肖像画としてみるなら写真やテレビが登場する以前がおもしろいし、そういう文明や歴史背景なども浮き彫りになっていたり、帰ってからカタログで反芻するのも一興です。

一足早くはじまった国立民族学博物館の展示も気になります。
何と行ってもアジアとヨーロッパ18ヶ国の美術館や博物館の共同企画による展覧会ですから、まだ見ぬ大好物にも期待できます。

この展覧会は今後、世界各所を巡回するとのこと、どこか別の国でこの展覧会をみるのもさぞ愉しいだろうと、もう少し反芻できるほどの展覧会でした。
ニックネーム Gallery TAF at 23:00| 日記

2008年09月23日

掌に感じる

大阪市立東洋陶磁美術館受贈記念特別展「中国工芸の精華 沖正一郎コレクション−鼻煙壺(びえんこ)1000展」を観に行きました。

商社マンだった沖正一郎氏がコレクションした鼻煙壺1000点余りをじっくり、こってりと鑑賞する今展はこれまでに観た鼻煙壺の記憶が一掃されるほどの迫力と感動に圧倒されること頻り、出口では軽いめまいを覚えるほどのものでした。
何ともイケナイセカイが充満したような、とでも申しますか〜

鼻煙壺はその小さな姿や美しさ、そしてその用途からミステリアスで魅力的なイメージ、まさにこれぞおとなの世界の愛玩品といった存在感を放ちつつ整然と並んでいました。

読み終えたくない本のように最後の一点に行き着くのが惜しいような気持ちで、それらを懐中にしのばせ手の中で愛撫したであろう持ち主に想いを馳せながら、いつしか自身の掌に感触が降りてくる錯覚に…
甘露な追体験を味わいました。

最終日間近!これは必見です。
ニックネーム Gallery TAF at 23:50| 日記

2008年09月03日

秋になると

猛烈な暑さと豪雨に見舞われた夏からようやく秋の気配が感じられるようになりました。
気候の変化のみならず、美術館やアートイベントの案内も秋の訪れとともに続々と届き始めます。

今年は横浜トリエンナーレの年でもあるし、リニューアルされた川村記念美術館のモーリス・ルイス展も楽しみです。

金沢21世紀美術館では10月から金沢の街を舞台にした展覧会が開催されます。

現代アートのみならず、実物を本物をとにかくみること、私にとって日常ですが、とても真剣で幸福なことです。ここで、今、これをみているという事実こそが圧倒的な意味を持っている事があります。理屈でなく、ものをみることは自身との対峙、己を知り、一喜一憂しつつ、おもわぬ眼福にあずかることも…。

秋になると、ものをみることに関わる仕事がぐっと増すようにおもいます。
もちろん、皆様にご覧いただく方です、良きものをご覧いただけますようチャージにいそしむ秋到来です。
ニックネーム Gallery TAF at 23:00| 日記

2008年08月19日

ハナノアナマデ

金沢21世紀美術館のロン・ミュエック展が今月末で終わるとあって、少々夏バテの気力と体力に気合いを入れて行ってきました。

ロン・ミュエックの作品はもっぱら国内でのみの鑑賞にとどまっていることは残念だけれど、今展では充分満足のゆく内容で、映像による紹介もとてもおもしろかった〜。

それにしても、ほんとうに恐ろしくリアルでおもしろい、でっかい赤ちゃん、ちっこいおじさん…テレビ番組セサミ・ストリートなどのキャラクターの制作をしていた経歴のある作家の独特の空間の切り取り方や捉え方は、今や美術家として痛快に予想を裏切り、眼前に現れる人物の圧倒的な存在感に結びついています。

今回、鑑賞する人々にも目を転じてみたところ、作品の人物が目を閉じているか開けているかで鑑賞者の距離の取り方や鑑賞するポイント、時間までも違っていたようにおもいました。

つまり、作品(人物)が目を閉じている場合、遠慮なくその巨大な鼻の穴までまじまじと覗き込み、どこを見つめるともない半眼のような表情の作品に対しては(なんとなく)遠慮がちな態度の鑑賞姿勢だったりするのです。

その制作現場はまさに彫塑のプロセス、個人的には楽しいけれど、なんら珍しいことはおこらないし(けんきゅう、探求、テクニックこそはすばらしいが)、モチーフもあらゆる人間、と至ってシンプル、ゆえに深く、哲学的なのがけれど、こういう作品に難しく評論するインテリが野暮に感じられるロン・ミュエックの作品はもはやひとつのカテゴリーのようにもおもえます。

人への先入観や存在性そのものまでもがおもしろがれる展覧会という印象で、その日は人の鼻の穴や毛穴が気になる一日でした。
ニックネーム Gallery TAF at 23:00| 日記

2008年08月08日

残暑お見舞い申し上げます。

ギャラリータフは8月31日まで夏期休暇いたします。

zansho2008.jpg


尚、休暇中のお問い合せはメール、留守番電話にて対応させていただきます。
ご了承下さい。

よい夏をお過ごし下さい。
ニックネーム Gallery TAF at 23:00| 日記

2008年08月03日

真夏の茶会

西宮市大谷記念美術館の緑爽庵で開催された第一回大谷茶会はとても充実した4席を無事終えることができました。

ご応募のうえご参加下さいました方々をはじめ、多くの方々のご参加を賜りました。暑い中本当にありがとうございました。

大谷茶会は今後も季節毎、企画毎の開催を目標に検討し開催予定です。
ギャラリータフもまた美術館の茶会ならではの取り合わせを皆様とご一緒に愉しめますよう精進してゆきたいとおもいます。
otani3.jpg
結界には植松奎二氏の作品を用いて庭の緑と対峙する景色を見立てました。
ニックネーム Gallery TAF at 23:00| Tea ceremony、Tea party

2008年08月01日

プロフィール

赤松 玉女
Tamamé AKAMATSU

1959兵庫県尼崎市生まれ
1984 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了
1989−92 イタリア滞在
2001―02 ローマ市立装飾美術学校にてフレスコ技法研修 
現在、京都市立芸術大学助教授

1983     第1回上野の森美術館絵画大賞展、東京
1984     第2回京都府美術工芸選抜展(京都府買い上げ賞)                
1985     第33回全関西美術展、(全関賞一席)大阪市立美術館 
1986,87,88 安井賞展、西武美術館ほか、東京
1987    デジュン青年絵画トリエンナーレ、大田市民ホール、韓国 
1988    ‘88美術選抜展、京都市美術館
      三人展、ギャラリーザット、大邸、韓国 
1989    ニューエージ・ニューアート展、新宿伊勢丹、東京
      兵庫11人の新鋭作家たち、姫路市立美術館
1991    個展、CentroCivico di Savena,Bologna,ITALIA 
      Prix de Portrait Paul-Louis Weiller 1991, Accademie des Beaux-Arts,Paris,FRANCE
1992    個展、Galleria Il Punto, Bologna, ITALIA
1993,95,97 IMA「絵画の今日」、新宿三越美術館
1995,2001  前田寛治大賞展、倉吉博物館
1995    「平安建都1200年記念美術選抜展」、京都市美術館
      個展、JR大阪セルヴィスギャラリー、大阪
      「現代絵画の断面―’94洋画KYOTO展」、京都文化博物館 
      「美術と過ごす―春待ち篇」、ギャラリータフ、京都
1996     クロス・オーバー赤松玉女・アンドレアス・コップ展、OXYギャラリー、大阪 
1997 「美術と過ごす―扇面の景色篇」、ギャラリータフ、京都
1998 個展「いたりあ拾遺物語1989―1998」、ギャラリータフ、京都
1999     京都市新人賞
2000     二人展、Centro Atistico Culturale” GaetanoSpinelli”,Biatonto,ITALIA
      ”AnconArte” Fierad’ArteContemporanea,Ancona,ITALIA
      ”Arte&ComunicazioneSenzaBarriere” IstoSuperiorediComunicazione,Milano
2003 「日常にあそぶ掌amusement palm寺町の巻」、ギャラリータフ、京都
京都・ペインティングの現在―85人の視点―、京都府文化博物館
2004  オイルオンペーパー、ギャラリー白、大阪 (05,06)
TAMAME+DADO、ギャラリーセンティニアル、大阪
作家たちの遊び心―掌サイズのおもちゃ展―、番画廊、大阪 (05)
2005  IBARAKITAHAMA―暮らしの美間―、、MEMギャラリー、橋本工務点、大阪府
2006 From last to first 2005---2006〜アーティストの見たもの〜、CAP HOUSE、神戸
    アールカランドリエ、ギャラリーTHE 14th MOON、大阪
2007    皐月の荘厳、京都芸術センター、京都
      よろこびごと ドジギャラリー、京都(ギャラリータフ企画)
2008    個展 ギャラリー白

その他   2005〜2008 ARTin CASO〜ART OSAKA 出品(ギャラリータフ)
ニックネーム Gallery TAF at 10:00| アーティスト/赤松玉女